静かで
昼間とは違う雰囲気


何もない空間に
ヒロさんと二人


居心地がいい
この席で
"安心"というものを
吸収した




「信じていい‥?」


「うん」



ヒロさんはあたしを
そっと抱き寄せた



この温もりが
この気持ちが


永遠に続いてほしい。



今度こそ
深く信じれる


あたしは強くなるんだ!!



理乃さんだろうが
誰だろうが
あたしはヒロさんを
離さない



世界一愛してる

誰にも渡さないんだから







「親‥いいの?」


「え?!」


「いや‥時間」


「うん。今日は自由だから」


「自由?なんだそれ
門限とかなくなったとか?」


「そうなったら嬉しいけど
違うよ。今日だけ」



「ふ〜ん。不思議だな
お前ん家」


「まぁ‥ね。一応あー見えて
あたしたちのこと
応援してくれてるんだよ」


「そっか」



抱き合ったまま
喋るたび
響く声が心に届くの


それが
すごく気持ち良くて
ヒロさんの心臓のドクンドクンが
あたしを眠りに誘う



そして



気付いたら部屋のベッドに
横たわってたんだ



眠っちゃったあたしを
ヒロさんが家まで
持って帰って
お父さんとヒロさんで
部屋まで運んだという‥