「あかりさん
おはよ。」


「おはよ」



恵太くんは相変わらず
あたしに話しかけてくる


夏美ちゃんの
きつい視線やヒロさんの存在を
シカトして
あたしに直進するんだ




「恵太あのさ〜
これなんだけど♪」


恵太くんが
あたしに向かってくるのを
横から割り込むかのように
夏美ちゃんは何やら
紙切れを恵太くんに見せた


「なに?」


「パーティーの写真♪
出来たからさ!!」


「あぁ‥
別にいらねぇけど」


「なんでよ?!
二人で撮ったやつぐらい
持っとけばいいじゃん!!」

「俺そういうの
興味ねぇし」


「…………」



そして
相変わらず夏美ちゃんには
厳しい恵太くん



この後、必ずあたしに
文句をつけにくるのは
分かりきってること


「あんたさえ
いなくなれば何もかも
うまくいくのに」


ほらきた。


あたしに当たるの
止めてほしいんだけど‥


夏美ちゃんの機嫌は
全てあたしで悪くなる



もう‥うんざりだ



「おまえさぁあかりさんに
でけぇ口たたいてんじゃねぇよ
何様?」


「…‥っ!!
恵太はどうして
あかりさんなの?!
なんで夏美じゃなくて
あかりさんを
かばうの?!
何も知らないくせに…
夏美の気持ちも
少しは分かってよ!!!」



そう怒鳴った夏美ちゃんは
あたしたちから
距離を置いた