暇な日を乗り越えて
今日はやっとの
バイトの日


恵太くんに会うのは
別にして
バイトをここまで
恋しく思ったことは
一度もない



思いたくもないけど
思うしかない


だって暇は嫌だもん。




「おはようございまーす。」

いつも通りに出勤する


珍しく誰も来てないみたいだ



直ぐ様
用意を済ませ待機する


誰も来てないのは
当たり前だな‥


まだオープンまで
40分近くあるんだもん


暇だから早めに来たのが
反って暇を作るはめになる


辛いです―‥



10分後

寂しい表情の夏美ちゃんが来た


「おはよ。」


「………」


夏美ちゃんは
あのキスの時以来から
かなりあたしを避けてる


避けてるだけなら
いいけど



「邪魔なんで
出てってもらいます?」


ってな感じの
地味〜にきつい言葉は
止めてもらいたい


だけど
恵太くんが来ると
態度は少し変わる


「恵太おはよ。」


「おぉ」


夏美ちゃんはまだ
恵太くんのこと
諦めてないみたいで
だから
あたしを憎んでるのだ



事情も知らないで
人を憎むなんて‥


あたしはどんだけ
運が悪いんだか…