ガタンゴトン‥


月曜日、電車に揺られながら
登校する


毎日のことだから
慣れてるんだけど
この電車の揺れに
ウトウトしてしまうのは
疲れなのだろうか…



まだ若いのに
周りのおじさんより
明らかに元気がないあたしは
恥じさえ忘れ
爆睡寸前だった


悩みすぎて


現実が分からないから
尚更、悩んで
恵太くんの気持ちなんて
受け止められない
ハッキリしてるし
悩む必要なんてないんだけど
どうしたら諦めてもらえるのか
また悩む…‥



もう頭の中は
パンク寸前だよ‥



「先輩?降りないんですか?」


「‥ふぇ??」


グッタリ気味のあたしを
起こす後輩


もう学校の最寄り駅に
着いたらしい


「あ‥ごめん
ありがとう。」


そう言ってそそくさと
電車を降り
学校へと足早に向かう


眠気なんて
最初からないのに
風に当たると体が
軽くなる感じがたまらなく
気持ちいい



よっぽと
病んでるんだろうか…




明後日から
春休みだから
それを機会にじっくり
休もうかな



学校へ着くなり
あたしの気分は下がる


「あ!!あかり〜!!!」



教室の前で
真奈と礼が二人で話していた


そして礼はあたしを見るなり
血相を変えて寄ってくる



真奈ぁぁぁぁ〜‥!!!


言ったんだね‥。