あたしも涙を拭い
店長に苦笑いを見せ
その場を離れた
どうしてこうなるの?
ヒロさんに
なんて言えば…
気分は下がったまま
店は開き
それぞれ作業する
「夏美、もう出来ますから。」
「え…?」
そう言って
一人で作業する夏美ちゃん
なんであたしに怒るわけ?
まぁ無理もないけど。
恵太くんは
外から帰ってきてから
あたしと目を合わさない
むしろ避けてるみたいだ
なんで?
あたしが悪いの…?
意味分かんない
お客さんが
次々に入ってき
忙しさで
そんなこと考える暇がない
そして昼過ぎ…
「「いらっしゃいませ〜」」
また客が入ってきた
さっきから客の数が減らない
ほんと何もかも疲れるよ‥
だけど今回のお客さんは
驚きで疲れをとばした
だって…‥
「ヒロさん…?!!」
ヒロさんと男の人が一人
店に入ってきた
なんで?!
ヒロさんが来るなんて
初めてだし
聞いてなかったから
びっくり。
ヒロさんは
あたしを見つけると
小さく手を挙げた
急いでお冷やと
おしぼりを用意し
ヒロさんの座った
テーブルまで持っていく

