美紀さんを離さない
お母さんを無視して
あたしたちは二階の
あたしの部屋にいった




「すいません‥
お母さんが…。」



「全然いいよ♪
面白いお母さんじゃん。
あたし、好かれてるみたいで
よかったよ!!」



「そうですか‥?」



「うんうん♪」




面白いお母さんっていうのもな〜‥




「ところでさぁ〜
どうなったの?
あたし心配で‥」



どうなった?



あぁ‥勇くんと礼のことか。



「さっきまで
みんなで話してたんです。
勇くんのマンションで。」


「みんなってことは
真菜未ちゃんもいたの?」


「まなみ‥ちゃん?
って誰ですか‥?」



「え?いなかったのかな‥
勇の元カノで
今回の別れ話の原因。」



ああ!!



あの女性か。



「いましたいました!!
二年前に別れて
実は子供がいたって…
真菜未っていうんですね。」



「やっぱりいたんだ。
そう、あたしも知り合いなの。
お兄ちゃんと仲良かったし
妹だから流れでね。」



「そうなんですか。
‥って美紀さん何で
知ってたんですか?
今日だって、別れたって
教えてくれたのは
美紀さんだし‥」




不思議に思ってたんだ
なんで美紀さんが
知ってたのか




「あぁ〜 勇に連絡したの。
礼ちゃんが来てなかったから
あたしも心配だったしね。
その時に勇から
別れたって暗い声で
言われたからビックリしたよ。」