「ん? あぁ…
後で話す。」

「なんで…?」



「いいから」



なんで後なのよ‥!!


気になるじゃん。




すると




「お前、空気読めよ‥!!
後ろにいるんだぞ?」



と、ちょー小さい声で
ヒロさんは言った




「あぁ‥‥」




そっか〜‥



今女の人の話したら
礼はいい気分しないもんね



あたしってバカだ―‥




話を変えようと
礼を見たら寝てた




いっぱい泣いたもんね

力いっぱい使ったもんね



辛かったと思うよ‥
大好きな人が一瞬で
いなくなったんだもん





礼‥頑張れ―‥。




「寝てんの?」


「うん。」


「そっか。」


「あたしさ〜
礼の役に立ったかな‥」


「‥十分だと思うけど?」



「そうかな‥」



「逆に、役に立ち過ぎると
反ってよくないと思うけど。
今はそれで十分だろ。」



「そう‥だね。
あたしがそばにいるだけで
気持ちが落ち着くんだったら
それで いいんだよね。」

「おぅ。」





そばにいるよ。
友達だもん―
笑う時だけじゃなく
辛い時も一緒にいて
悲しくて切ない時も
ずっと一緒にいるのが
あたし達だもんね