「分かってたよ」





「…!??」




お父さんが微笑みながら言った





分かってた…?





「自分の娘だもの。
様子見てれば気付くわよ。」




「あ‥えっと〜」




予想外の返事に戸惑うあたし






「あかりが いつ
言ってくるのか
待ってたんだよ」



「え‥」



「その彼氏とは
いつからなの?」



「えっと〜 去年の7月の
終わりから」




「やっぱりね〜
その時から様子が
違うとは思ってたのよ‥
早く言いなさいよね〜
別に反対するわけじゃ
ないんだから」





「え‥じゃあ」





「どんな子なのかは
明日会ってみないと
分からないが
あかりが好きなら
反対はしないぞ」




「本当に??」




「ああ」





よかった〜‥



聞く耳もたずの展開を
予想してたから
ほんとに嬉しい




一気に気持ちが
ホッとした…






「明日来るんでしょ?彼氏。
いつ頃来るの?」




「まだこれから
連絡するの。
何時でもいい?」




「そう。 お母さんは
いつでもいいわよ。
お父さんは?」





「お父さんもいつでも。」




「じゃぁ決まったら
また後で言うよ!!」




「そうしてちょうだい。」




「うん!!! ありがとね!!
お父さん、お母さん。」





あたしは自分の部屋に戻り
さっそくヒロさんに電話した