「ん〜‥?」
「な〜にぃ‥?」
両親はそれぞれの行動を
止めずに返事した
「大事な話があるの‥」
すると二人はピタっと
止まり、あたしを見た
無言のままお母さんは
テレビを消し
お父さんは新聞を閉じた
顔は真剣だった‥
やばい―‥
早くも緊張してきた
「明日ね‥
紹介したい人がいるの」
とりあえずは
遠回しに言ってみた
「こっちへ座りなさい‥」
お母さんが
真剣な顔で答える
あたしは
呼ばれたとこへ座った
「あのね‥えっと
その〜‥」
言葉が出てこない
この空気の静けさが
一層あたしを追い込む
「明日 誰が来るの?
紹介したい人って誰?」
お母さんが
1トーン低い声で聞く
「えっと‥
あたし今 つ‥付き合ってる
人がいるの。
彼氏が明日来る‥」
「…」
「…」
両親は無言だった
あたしは慌てて続きを話す
「ほんとはズット前から
報告したかったの…
だけど緊張して
なかなか言えなくて‥
遅くなってごめんなさい‥!!」
すると驚きの言葉が返ってきた

