“俺の女”






「分かった。
言っとくよ‥」




「それにしても
礼ちゃんといい
あの子といい、あかりは
友達に恵まれてるわね!!
お母さん安心したわ」





「そう‥みたいだね‥ハハハ‥」





礼も美紀さんも
いい人だけど
お母さんの前では
特にしっかりしてる子を
演じてるだけだよ…





口が裂けても
言えませんけどね






「あのさ〜‥」



「ん〜?
あ‥早く着替えなさいよ。
疲れたでしょ〜!!
お母さんもすぐ
着替えたのよ?」



「あ〜‥うん。
じゃぁ着替えてくる」





本題に戻そうと思ったら
上機嫌なせいか
お母さんは話を聞かず
鼻歌なんて歌っている






どんだけ美紀さんのこと
気に入ったんだよ‥!!!






まぁ腰も痛くなってきてたし
楽な格好の方がいいもんね





素早く‥ なおかつ 適当に‥

着物を大胆に脱ぎ
ラフなジャージを着た






再び親の所へ行き
深呼吸する





頑張れあたし。

今頃きっと
ヒロさんの方がもっと
緊張してるんだから






両親は同じ部屋にいた





いざ出陣ッッッ―‥







「あのさ〜‥
ちょっといい??」