“俺の女”






「あたし…
ヒロさんのこと大好き。
だから大切な親だからこそ
分かってもらいたいの‥」





恥ずかしい言葉だけど
これは素直な気持ち





ヒロさんは頷いて
車のエンジンをかけた





「今日はちょっと
急だから
明日あかりん家行くわ。」



「うん。明日も両親
家にいると思うし、
一応伝えとくよ。」




「分かった。
じゃぁ明日ってことで」




「うん!!」






緊張するけど
大事なことだし
親に認めてもらいたいから
頑張らなきゃね






……………‥‥‐





「じゃぁ明日な。
また連絡する」



「うん。またね!
送ってくれてありがとう」





いつもの場所でお別れ




家の少し手前の一角。





次からは
家の前まで送ってもらうのかなぁ〜






堂々と玄関から
"またね"が言えるのかな〜‥







家に入ると
すでに親は帰っていた





「ただいま〜‥」



なんとなく声が張らない




緊張のせいだ‥




「おかえり〜
あの子に送って
もらったの?」



「え?! あ‥うん〜
一応ね…‥」




「そう〜!!
美紀ちゃんだっけ?
いいわね〜あの子!!
綺麗だし、なにより
しっかりしてるもの♪
今度連れてきなさいよ!!
ご飯でも作るから!」





かなり美紀さんのこと
気に入ってる‥