「あかりちゃん‥
心配しないで〜‥
何もないからね?
じゃ、また!」
美紀さんは
あたしの耳元で
コッソリと喋ると
理乃さんと帰って行った
もちろん
理乃さんはあたしを
睨み付けながら‥
理解できない状況に
ヒロさんに質問攻め
「あの人‥何?」
「ん〜‥ツレ?」
「ツレ?‥ほんとに??」
「ほんとだよ‥
別に何もないから」
「そっか‥
‥でも後で聞きたいことって
何?」
「分かんねぇ
…不安か?」
「ヒロさんを
疑うわけじゃないけど
正直言って不安だよ‥」
「…‥信じろよ。
俺ら決めたろ?」
「うん…」
初めてヒロさんと
喧嘩した時
信じることを誓った
好きなら
信じる、信じれるって
だけど…
「‥じゃあ
あかりを信じて
全部話すから
最後まで聞けよ?」
怖いけど
さっきの理乃さんの
態度からいくと
きっと何かあるに違いない
あたしもヒロさんを信じて
話を聞くことにした

