ヒロさんが死角になって
見えなかった
ヒロさんの後ろから
女の人が話かける
誰…??
「お前まだいたの?
帰れよ…」
「なんで帰らなきゃ
いけないのよ‥
だいたい
急に"帰れ"って
ひどくない?」
何‥この人
誰よ―‐
「つーか
お前が勝手に
付いてきたんだろ?
正直 迷惑。」
「ひどっ‥!!
勝手にってなによ!!
ヒロ最低‥」
「最低で結構だよ
とにかく
彼女来たから
どっか行け!」
「彼女って‥
もしかしてこの子?!」
そして
あたしは睨まれた‥
何この人…
感じ悪いな〜‥
あたしはなるべく
目線を下に向けた
っていうか
誰よ‥あんた
あたしは見逃さなかった
その女は
さりげなくヒロさんに
ピッタリくっついている
おまけに服の下の方を
つまんで
"あんたなんかに‥"的な
姿勢なのが丸分かり
「あ、あのさ‥
理乃さんあたしと
帰ろ?」
美紀さんは
珍しく慌てた様子で
理乃さんというその女の人に
話し掛ける
「…‥。
…ヒロ、後で
連絡するから!!
今は帰るけど
後で聞きたいこと
いーっぱいあるし!!」
「‥分かったよ‥
分かったから
早く行けって‥」
なんか
また嫌な予感がする…

