「これ‥」




ヒロさんの手には
綺麗に包装された
小さな箱があった





「え‥
プレゼント??」




「…‥」





男の人から
プレゼント貰うのなんて
初めて‥






嬉しい―‥!!!





「ありがとう〜♪
開けていい?」


「ダメ。
家帰って見ろよ」



「え〜‥!!
‥…分かった‥」




「さみぃし
車乗るべ‥」



「うん♪」




嬉しくて
嬉しくて‥




クリスマスという日に
感謝したいよ〜





「これ‥
ほんとにありがとね!!」



プレゼントを
ずっと手に持ったまま
嬉しさを隠しきれないでいる




「しまえば?」



「ううん。持っとく!」



「なんだよそれ」




うっすら笑ったヒロさんは
どこか照れてて
そっぽを向いた





「あのさ〜」




「なに〜?」





「ん?」


「え?」




"ん?"って
なんであたしが
聞かれてんの?





ハンドルに寄りかかっている姿勢で
じっとあたしを見ている
ヒロさん‥




「ヒロさん‥?」




「ちょっと黙ってて‥」



「え‥!?」




徐々に寄ってくる




あたしは
黙ってはおれず



「ちょっ‥ヒロさん?」



「黙って」






え? え? え?






え〜〜〜〜〜〜〜?!!!!






これって…






まさか〜‥