車に乗り込むと
ヒロさんは笑っていた




「どーしたの‥?」




そのニヤケが気になり
あたしは不思議に思った





「どーしたの?
じゃねぇよ。あかりこそ
何一人でニヤニヤ
してたわけ?」




そのまま
うっすら笑うヒロさん




あたし
ニヤけてた??



やだ‥



恥ずかしいっ///




「ニヤけてないよ…」



下を向いて答える
様子がまた
ヒロさんを笑わしてしまう




「どうでもいいけどね」




あたし
いつもバカにされてる‥




もう―‥



自分が嫌になるよ〜‥




「行くぞ」



「うん‥」



車は発進し動き出した





「どこ行くの?」



「ん? ‥内緒」




まただ…




この前から
何回聞いても
"内緒"って言われ続けてる




まぁ
クリスマスだから
特別な所なのかな〜?






外は相変わらず
カップルで
埋めつくされていた



土曜日っていうのもあり
珍しく昼からデートする
あたしたちは
なんか初々しい―‥




他のカップルと
混ざってる気がして
照れてくる‥






夜だと
周りの人が見えないし
お互いの顔も
直視しないでいい






なんか







今日はすごく






落ち着かない。