「撮れた!ベストショット!!」

私、一条梓(いちじょう・あずさ)は写真部に所属する中学2年生です。

放課後、教室から見えるあかね色の空が大スキで、毎日のようにシャッターを切っているのです。

「またやってる…。今日もまた空撮ってんの?」

「部長ぉぉ〜!!」

いきなり写真部の部長、菅谷架月(すがや・かげつ)先輩が来て私はびっくりしてカメラを落としそうになりました。

「気をつけなよ、カメラ、高いんだから。」

「はいっ///あの、部長っっ!!」

「ん?」

「…っ、みなさんはどうしたんでしょうかっ?」

「あぁ、写真部のみんな?ほら、写真展ちかいからみんな学校外に撮りにいってるよ!」


…みんな…みんな!?てことはこの教室にいるのは…私と先輩だけ?!?!


「梓ちゃん写真に没頭してて気付かなかったんだネ!」

先輩なそう言って小さくウィンク。


…カワイイっっ★


可愛すぎるっっ…☆★☆★



体温が上がってほっぺたが紅く染まっちゃいます…////