「いたっ…」

必死に走りすぎて
目の前に人がいるのに
気付かなかった私は
見事にぶつかった。

「あっ、ごめんなさい」

「いえ、大丈夫ですよ
 あなたは大丈夫ですか?」

「はい」

優しい声の人だなって思った。

顔をあげると
その人は笑っていて
ちょっと安心した。

制服を着ていて
未来ヶ丘の男子用と思う