「ありがとうござ…わああっ!」 脱衣場の洗濯機の影に、くっ…蜘蛛が…! 「……どうしたのっ、大丈…夫…じゃ、ないね。 …自分が」 咄嗟に翔さんに抱きついてしまった…。 私重いのに、全体重かけちゃったら…。 でもでもっ、蜘蛛が怖くて床に足がつけない…。 「……銀ちょっとー、殺虫剤ー…」 口の横に手を当てて、いつもより少し大きめの声をあげる。 「おー」 「何々!?虫ー?」