そんなの絶対に嫌だよ…。

「…でも、」

ふいに、真千ちゃんが言葉を発した。

「え?」

上手く聞き取れず、真千ちゃんに聞き返す。

「でも…出来るんじゃない?
今までたくさん苦労もしてきたんだし、ちょっとくらい増えても問題ないって。

ウチも離れたくないし、お金持ちどうし、頑張って学校も両立させない?」

ふっと微笑み、私に手を差しのべた。

お嬢様のお約束っ。

と語尾にハートが付きそうな勢いで言いながら。

私も手を出して握手をする。

「これから大変よぉ~?」

そして、たくさん笑い合った。