…じゃあ、うーん…。 っあ! 私がもう胡桃澤財閥のお嬢様だって知ってるかも!? 『なんかすごい感謝されてるー。どないしょ?』 …ないわな。 これ、知らないパターンのメールだ。 「…ねぇ、胡桃大丈夫?なんか朝から上の空じゃない?」 「うーん…ダメ…かも?」 "かも?"ではない。 思いきり、ダメダメだ。 さっきの授業で何やったか、何の教科だったかすら覚えていないのだ。 唯一覚えているのは、教師がバーコードヘアだったことくらい。 苦労するのかな、先生って。