「……」

真千ちゃんは何も言わない。

私の存在が拒否された様な気がして、目眩がした。

「…馬鹿な事してんじゃねぇよ」

いつ入ってきていたのか、翔さんからは聞いたことのないような低い声が聞こえた。

ガンッ

と大きな音がして、机が倒れる。
翔さんが蹴ったのだろうか?

「…お前ら、胡桃さんの事を何だと思ってんだよ。

胡桃さんは…胡桃は俺の…」

また頭がくらってした。
目の前が真っ暗になる。

私は…倒れたのかな。

翔さんの言葉の続き…聞きたかったな…。