「そっか…いいなぁ。 瑠優と同じ部屋…」 真千ちゃんの小さな呟きを私は聞き逃さなかった。 もしかして… 「真千ちゃん、瑠優さんの事が好きなの?」 すると、一気に真千ちゃんの顔が赤く染まった。 夕日よりも、赤く。 「えっ?あっ、聞こえちゃった…か…。 …実はね、幼なじみなの。 10年前から大好き」 照れながら微笑むその姿は、夕日に染まって凄く綺麗だった。 これが、恋する乙女の顔なんだね。