「……どうしたの?」

ゆっくり微笑みながら私の頭を撫でてくれる翔さん。

自然と目が会う。

キスする5秒前ってこんな感じなのかな…?

意識したらとたんに恥ずかしくなり、赤くなった頬を隠すために下を向いた。

「いや…あの、遊園地…。

そう、遊園地!」

チケットの事を忘れていた。

咄嗟にでた言葉で思い出すなんて…。

年かな…。

「…遊園地…?

……ああ、今日のチケットの事?」

私はうんと頷く。

「一緒に行ってくれないかな…って思って。

あ、もちろん皆も一緒だよ?
翔さんのチケットも合わせて4枚だし、皆も誘って…さ?」