「はいはいはい、どこかな~?」

人を小馬鹿にするように言う先生。

少しイラついたが仕方ないと自制する。

そっと目に添えていた手を離すと先生は大きく目を見開く。

すぐ、顔がひきつるのが分かった。

結局、この人も皆と同じか…。
と少し落ち込んだ。

先生は私に素早く眼帯を渡すと、用事があると私たちを残して保健室を出た。


「…だから嫌なのよ」

眼帯をつけながらついでてしまった言葉。

「…あ「胡桃大丈夫っ!?」

翔さんが何かを言おうとしたとき、ガラッと勢いよくドアが開き真千ちゃんが心配そうに入ってきた。

「真千ちゃん…大丈夫だよ、心配しないで?」

私の言葉に安心したのか、「よかったぁー」と言いながらしゃがみ込む。