突然の事に立つことも忘れ、目を押さえる。 バトンミスしてしまった人たちも走る事を忘れ、立っている。 「…クソッ」 翔さんが、イラついたようにそう言い私を抱えた。 横抱きで、お姫様抱っこで。 「…え?」 私を抱えたまますごい速さで走る。 抱えてないときと同じくらいで。 少しだけ抜かされてしまったクラスも楽々抜き、そのまま逆転1位。 「…大丈夫かっ!?」 ゴールして、そのまま保健室の方に足を運ぶ翔さん。 いつもの落ち着きはどこにいったのかと思うほど焦っている。