銀さんの声が後ろで聞こえ、急いで振り返る。 「あだっ!あだだっい゙たいっ!」 振り返る前にこめかみをぐりぐりされる。 「もうっ、何するんですかぁ!」 手を振りほどき銀さんの事を睨む。 「…」 銀さんは無表情で左を指差した。 「…翔さん?」 私が名前を読んだとたん、翔さんはいたずらに笑う。 「頑張ろうね」 いつもより少しだけ大きな声。 私の頭を撫でる大きな手。 にかっと歯を見せて笑う翔さんに、私は不思議な感覚を感じた。