王子の魂 ―ワタシの想い―



―――――――自殺・・・?

自殺??

リュウが?

なんで・・・?

「なんで?なんで自殺なんて・・・?」

私の頭の中では疑問符がたくさん浮かびあがる。

リュウは顔をゆっくり上げ、話だした。

「俺は、見たとおり、女みたいな顔だから・・・
高校に入ったときいじめられた・・・。
もちろん、女にはモテた。でも、俺の高校は男子校だからそれを羨んだ男たちにいじめられた。

俺は必死で耐えた。
何をされても・・・。机にリボンを書かれても、女装している合成写真を学校中に張り出されても・・・!
俺より劣っている負け犬が吠えてるだけだって。そう思ったらなんとか学校にも通ってられた。

でも・・・、そんななか、親がアイドルのオーディションに勝手に応募したんだ。
合格しちゃった俺は、それをまた妬んだ奴らにいじめられた。今度はテレビに出られないように顔に傷をつけられたりした・・・。
その時本当に死にたいと思った・・・。」

私は目を疑った。
目の前にいる男は本当にリュウ・・・?

でも・・・、やはり、今こうして話しているのは紛れもないあの
「CROWN」のリュウで―リュウの魂で・・・

リュウの本当の姿だった。