空は私の気持ちとは不似合いに晴れていて、柔らかそうな雲が漂っていた。
しばらく、コンクリートに写る自分の影だけを見つめ、ひたすら歩く。
学校が見えてきたころ、反対方向から琴美が来るのが見えたので、手を振り、駆け寄ろうとした。
そのとき、
「ま、待てよ・・・!」
雅紀が私の腕を掴んだ。
反動で私は後ろに倒れそうになる。
「やり直せないってことは、分かってる・・・。ただ、本当にごめん。俺はただ本当に優子のことが好きで・・・、優子がリュウにとられるんじゃないかって焦っちゃって・・・。」
雅紀は頭を下げた。
「や、やめてよ・・・!」
私は雅紀の頭を上げさせる。
こんなところでこんな風に謝られたら、逆に恥ずかしい。
でも・・・、雅紀が悪ふざけであんなことしたんじゃないってことは伝わってくる。
「ごめん・・・」
雅紀が小さく呟く。
たしかに、雅紀が強引にキスしてきたのは
サイテーだし、傷ついた・・・。
でも・・・
雅紀が本当に私が好きでやったことなら・・・
そう考えると雅紀に申し訳なくなってきた。
もともと、私と雅紀は一応恋人同士でキスぐらいしたっていいのかもしれない・・・。
雅紀の気持ちをちゃんと考えてあげるべきだった・・・。
それに、私は雅紀のおかげで
自分の「本当の」気持ちを知ることができたのだ。
ある意味感謝しなくてはいけない。
「友達・・・。」
私は雅紀を見て小さく言った。
「友達になろうよ。」
「え・・・?」
しばらく、コンクリートに写る自分の影だけを見つめ、ひたすら歩く。
学校が見えてきたころ、反対方向から琴美が来るのが見えたので、手を振り、駆け寄ろうとした。
そのとき、
「ま、待てよ・・・!」
雅紀が私の腕を掴んだ。
反動で私は後ろに倒れそうになる。
「やり直せないってことは、分かってる・・・。ただ、本当にごめん。俺はただ本当に優子のことが好きで・・・、優子がリュウにとられるんじゃないかって焦っちゃって・・・。」
雅紀は頭を下げた。
「や、やめてよ・・・!」
私は雅紀の頭を上げさせる。
こんなところでこんな風に謝られたら、逆に恥ずかしい。
でも・・・、雅紀が悪ふざけであんなことしたんじゃないってことは伝わってくる。
「ごめん・・・」
雅紀が小さく呟く。
たしかに、雅紀が強引にキスしてきたのは
サイテーだし、傷ついた・・・。
でも・・・
雅紀が本当に私が好きでやったことなら・・・
そう考えると雅紀に申し訳なくなってきた。
もともと、私と雅紀は一応恋人同士でキスぐらいしたっていいのかもしれない・・・。
雅紀の気持ちをちゃんと考えてあげるべきだった・・・。
それに、私は雅紀のおかげで
自分の「本当の」気持ちを知ることができたのだ。
ある意味感謝しなくてはいけない。
「友達・・・。」
私は雅紀を見て小さく言った。
「友達になろうよ。」
「え・・・?」
