「んー、でもキスは一回?」


「ゴオ君、・・ココ?

ちゃんとココにしたのかナ?」



小田が色っぽい風な

唇をして見せ指を差す。


至って真面目顔で浅く

ウンウンと頷いて答えてた。



「エ、

じゃあ、それを通り越して

エッチなんてコトは・・。」



メンバーの1人が

恐る恐る聞いてみる。


彼らの妙な期待・・それは。


ワイルドに、


"それって、そんな重要か? 

省いたってHぐらいできんだろ"


・・なーんて、

云ってくれるに決まってる。

・・みたいな。



「_________ ないね。」



と、キッパリ。



「アレ」


_______ 氷河期、突入。



「だって、ルームシェアの

定義に反するじゃん。」



神足の言う事はモットモである。

ルームシェアと

同棲とはまったく別物だ。


「ルームメイトから

恋人になれば話は別じゃない? 

どうよ、ゴオ君。」


「・・・そだね。」



彼は以外と常識人なんだ。と、

なぜかほっとした

周りの氷り加減も治まって。



「"好き"って

云うだけじゃん。」



案外、大人になると

単純な事が言えなく

なってきたりするものである。


口下手な神足の場合、

周りが見ても

典型的なそのタイプであろう。



「逃げられたらどうすっかナ」



彼の後向きな呟きに


氷河期、再び ___ 。