「お疲れ様でしたー!」

「お疲れサマー!」


「オツカレ」


「ふふっ、

パパ、お疲れちゃん。」




出番を終えた俺に待っていた

ナギが冷やしておいた冷たい

タオルを手渡してくれた。


彼女の胸元にはぶら下がる詩音。

バックステージでスタッフらの

アイドルとなっていた。


指でそのプヨンとした頬をツン

と突いてやる。

こんな賑やかな中でもスヤスヤ

眠れるとは我が子ながら天晴だ。



「・・・帰ろっか。」

「ウン。」



帰る準備が整ったらフツウに

裏口から出て行って・・

手を繋いで帰り道が重なった

驚くファン達の間をぬって・・

公園際を散歩がてら帰るんだ。




「お陰さまで。」




なんて・・云いながらさ。






+ end +



 
※オマケ話あり