「ウドンは・・・?」




ぴく。


くぅ、しまった!

反応してしもたー!


肯定してどうすんの。

アカンアカン、

歩け歩け歩け! 

GO GO GO!!



「・・手打ちの美味い店。」




ぐぁー、

痛いトコ突いてきよった。

ああっ?

ちょっとしたストレスが体にっ!?


頭が痒くなって・・

アー、掻き毟りたいっ。




「ダシは関西風。」



どんだけ云い続けるねんなっ!?

アカン、腕までカユなってくる。



「行こ・・?」



あたしは指で頭皮をカリカリ

控えめに掻きながら振り返った。


多分、ムスッとしてるやろ、

今のあたし。


ちょっと、

怒ってるのが通じたのか煙草を

指に挟んだまま

火を着けるのを躊躇してた。



距離を置いてジッと見ているが

彼はまだ諦めようとはしないのだ。