「う゛。だって・・

嬉しいやら悲しいやらっ・・。」



復帰にして卒業式・・。

やっぱり・・泣いてしまった。



「さー、今日も

盛り上がって行くわよっ!!」


「「「「 はーい!! 」」」」



懐かしいママの掛け声、

オネエサマ達の笑い声。



「う。ねえママ。」

「何?」


「ゲスト・ホステスとして

たまに呼んで。」


「・・・アーホッ。」



身内だけが知るあたしの門出。

なんだか前より・・

皆、テンション高めに見える。



「いらっしゃいませー!」



並んでお客様をお迎えする声も

ハリがあって・・元気いい。

ママの事だ、予めに打ち合せは

していたのだろう。



「いらっしゃいませ・・!」

「・・・?」

「えっ?」



オープンして直ぐ、

その男は現れた。


片手に抱えられるだけの

バラを持って・・。