「ゴオ君の言う通りだなー。

ナギちゃんは、ホンットに

おちおち1人にもしておけない。」


「ごめん・・。

ぼーっとしてました。」



「無事だったから良かったものの

・・次から気をつけて」


「ウン・・。」



彼らに叱られながら

コーヒーを出してた。

確かにそうだ。

これじゃ彼も不安で

ツアーになんか行けやしない。


彼らはホテルのテレビで知り、

飛行機の便を変更して

慌てて帰ってきたらしかった。




「沢村さんは"霊障"じゃないか

って云うねん。神足さんの方で

誰かお墓参りせな

あかん人がおるんかも。」


「「 "霊障"?? 」」


「鵜呑みする訳やないけど、

こんな事ばっかしやん?」



男2人は顔を見合わせて、

あたしの解り得ない事を

目と目で

話しているかの様だった。



「ナギちゃん・・、それは

あまりに突飛な意見、もがっ」


「解った、一度母さんに

聞いて置くよ。

それでいい・・?」



神足さんに口を塞がれた

ヨウジロウさんがまるで

信じられないモノを見る

様な目で隣の彼を見てる。



あたしがオカシイと

思われてるんかな・・。

でも、

そんな話よく聞くやん・・?