・・・いったいどうしたん?

"今度此処へ来る時?"の次は?


なになに?

すんごい、気になるんやし!!


みのも○た並の、ほんまに

長い沈黙。


サングラスを取った顔で一度、

空を仰ぎながら。



そして、

あたしの目をこれでもかって位、

真剣な眼差しで見つめ直した。



「ふたりの記念日に来ない?

 一回目の・・結婚記念日に。」


「!!」




予想もしない驚きで足を止めた。

だってそれって・・。




「・・・本気なん?」

「冗談じゃない。」




彼が握った手は

とても汗ばんでいて。

相当に緊張した、

見た事もない様子だった。


その表情は切なそうで苦しそうで。


いろいろ知っているだけに・・

云い出し難かったのだろうと思う。




「・・・・・。」