窮屈な中、息を荒げて

大きな体で圧し掛かりながら

体の隅々に

手を這わせて唇を塞ぎ続ける。


彼を避けようと爪を立てるが

上半身を両腕で抱き起こされ、

キツク締め上げ始めるのだ。


「~!!」


オトされる・・

気が遠くなりそうだった。


抵抗すればこのまま

背骨を折られるかも知れない

と、別の恐怖感が沸き起こる。


「あッ、やっ・・!」


自前のお気に入りのシャツを

乱暴に左右に開らかれ、

ボタンがブチッと音をたてた。



「アイツにも同じ事を

されてるんだろ・・? 」


「いい加減、強情張らずに

帰って来い・・

そしたら毎晩可愛がってやる」



独り、

熱に魘される様に云いながら

ブラのフロントホックに

手を掛け・・マゴついてる。


その時、あたしは足元に転がる

小さなバッグの位置を

目で確認し、ポケットに

手を入れる事が出来た。



「いつもの周期だと

一昨日ぐらいだろ?

排卵日は・・。」