「……林弥って正真正銘の馬鹿だったんだね。」 ……………気にした俺が馬鹿だった。 「はぁ――…何で朝からこんなに哀しくならなきゃいけないんだ?」 今更ながらだが、良香とは会社が同じだ。 だから知り合ったと言っても良いだろう。 入社するにあたって交通の便が便利な所に越したら俺の家の隣だったとか。 何とも迷惑な話だ。