「ごめんね」 あたしが梨子の向かいに 座りながら謝ると梨子は いいよっと言いながら お弁当を開けていた。 あたしもお弁当を 開いて手を合わせて 食べようとすると 「ん。」 目の前にりんごジュースが 置かれた。 「え?」 上を見ると両手にジュース を抱えた木崎侑晴が居た。 「朝の礼。りんご嫌いか?」 あたしはびっくりして 固まった。