自分たちのポジションにつき
構えるこうちゃん達と達波高校の人達。
ピーー! ボールが高く飛ぶ。
ボールを一番最初に手に取ったのは。
相沢兄弟の兄、啓介だった。
そんな…!!あんなに身長低いのに。
中川先輩より高く飛ぶなんて。
一番驚いたのは、中川先輩とこうちゃんだった。
「よっこらしょっと。ほいっ悠介!」
勢いよくボールが飛ばされる。
「…早いっ!」
こうちゃんが驚いた時には
もうボールは弟、悠介の手の中にあった。
「あいよっ。よいしょっと!」
そして、とんでもない事が起きた。
シュッ ボールが高く宙に浮かぶ。
バンバーン…。
「嘘だろ…おい。」
ピーー!
達波高校に点数が加算される。
まだ3秒しか経っていないのに。
こんなに早く相沢兄弟の力を見せられるなんて。
「こんなもんじゃねーよな?綾瀬高校の部長さんよー!」
相沢兄弟がこうちゃんの前に立つ。
試合始まりから不運の嵐がやってきた。

