私がそこで見たのは汚れた世界でもなんでもなく、 綺麗すぎる少年だった。 彼はタカと名乗った。 詳しく聞くと、名前は蓮見貴(ハスミ タカ)。 私の高校に割と近い高校の同い年だった。 貴は、自然の茶髪でなんて神秘的なんだと思った。 そして、確信した。 深い闇を持っている、と。 貴は私の名前を褒めた。 綺麗だ、と。 貴、見た目から名前から全て誰にも負けず綺麗なのに。