やっとその生活にも慣れて、俺はある人に出会う。



芸能プロダクションのスカウトをしている人。



俺は、有名になる道を選んだ。



卑怯だから。



藍に彼氏がいるという情報はあった。


俺が芸能人として有名になって藍に告白したら、きっと彼は諦めざるを得ないだろうから。



割とすぐに雑誌に出るようになって。



仕事で東京に行くときは、いつも精神が擦り減った。