その日の夜、私は夜の11時頃家を抜け出した。



家族は皆早寝だから助かった。



私は、終電が近く本数が少なくなっていた電車に乗った。



行き先は繁華街。



子供一人で行くのは危ないと分かっていた。



でも、ここで死んでも犯されてもいいと思っていたのだから笑える。



電車を降り、街に出た。



たまにしか来ない繁華街はその時の私にはまぶしすぎて、目が開けられない。


そんな感じだった。