藍はまた言う。 貴方が昔悩んでいた悩みを今私が悩んでいる。 だったら私がいつ自分の家族にとって加害者になるかなんて分からない、と。 ああ、俺はまた過ちを犯したと思った。 藍の心に確実に闇を植え付けて傷付けた。 藍、ごめん。 俺はいつだって自分のことで精一杯の馬鹿だ。 藍は光だけ知っていればいい。 闇を知るのはもう、俺だけで十分なんだから。