だからこそ俺を知ってほしかった。 慎重にもなった。 俺の話。 蓮見貴は、中流家庭の末っ子として生まれた。 幼稚園の頃からもうすでに周りより頭はよかった。 平仮名とか片仮名とか、練習する意味が分からなかった。 小学校に進学しても変わらず、勉強なんてしなくても大丈夫で。 さらには中学校に進学してもトップだった。 それに、何故か黙っていても周りに人が溢れていた。