遊具に飽きてベンチに座った。 沈黙を破ったのは健吾だ。 「しばらくうちのクラスくんな」 健吾は真面目な顔で言う。 「…どうして」 現実に引き戻される。 「会うとキツくねぇか」 直球だな、健吾は。 「…余計なお世話だよ」 また喉の奥がしまる。 「心配してんだろ」 ぶっきらぼうな言葉の裏に 健吾の優しさがある事を 私は知っている。 けど… .