夫が仕事に行くときは必ずお弁当を持っていきます。けして裕福なわけではないので、お昼代くらい浮かせないと大好きなタバコやお酒が買えないからね。

そしてもちろん作るのは私。そんでもって感謝されるわけもなく、ただ黙々と玉子焼きを作るのだ。とまぁそんなわけでお弁当の話なんだけど、定番の中身は、『鮭、チーズ玉子焼き、冷凍食品、煮物または温野菜』

そう、気付いたでしょうか。主役のおかずは夫の大好きな『チン!』なのです。ハンバーグや唐揚げ、ハムカツなど。そして今日の夕食の買い物の話に戻る。


夫は私にお弁当のチン!はあるのか?と聞いてきた。一種類だったけど、まだ開けてない唐揚げがある、と答えた。だから今日は買わなくていいよ、と言った。しかし夫はポイッと冷食を1つカゴに入れたのだ。

私がなぜこのスーパー、この冷食売り場を素通りしようとしたか!ここのスーパーは冷食が高いから買いたくなかった、のである。もうちょっと近くのスーパーでは同じものが4割引で売っているのだ。

私がそれを夫に説明すると、夫は『いちいち違うスーパーに行くのはガソリンと手間がめんどくさい!』と私に言い放った。なるほど…と思いますか?私は思いません!どうしてこのスーパーにきたか、理由があるんです。ここでしか買えないお酒があるから、泣く泣くいつものスーパーには行かなかったんです。ちなみに私はお酒もタバコもノーセンキューです。

夫の都合で私の節約魂はへし折られたのでした。帰り道、少々不機嫌だった私は夕食の鍋の材料を持って、少し先をゆく夫に聞こえない程度に『バーカ。』とつぶやいたのでした。そして付き合っていたころは、私の足並みに合わせてくれていたのにな…なーんてちょっと切なくなったりしてね。夫は購入した冷食を見ながら『明日入れてね。』だってさ。ちょっと笑っちゃったよ。