「翔~帰ろうぜ。あの二人見てて辛くなるのはお前なんだから」 「そ、だけど…。やっぱ気になるから」 「一途だね~」 呑気に、どうでもいいような表情で言うマサ。 一途なのは渚の方だ。 心で思ってた言葉が、ポロッと出そうになったのを寸前で食い止める。 後ろ姿しか見えないけど渚が嬉しそうなのは明らかで。当麻がいつも通りなのも明らか。 俺は…苦しくて辛くて…感情の制御の仕方がわからない。