ネコ彼。(完)

 

つい我慢できなくなって、今までつけたことのない印を、みちるの首もとに刻む。


そして、伝える。


「―――…みちるが好きだ」


完全に涙腺が緩みきっているみちるは、泣きっぱなし。


そんな姿がいとおしくて、仕方なかった。


さ。首輪も着けたし、オレからは逃がさないよ?


独占欲。


ネコは狙った獲物は逃がさない。


オレはみちるに噛みつくようにキスをした。