ネコ彼。(完)

 

…そうは言っても、みちるを手離すなんてオレにはできない。


やっと見つけたオレの居場所。


普段は口には出さないけど…


お前が好きなんだ。


みちるとずっと一緒にいたいんだ。




みちるの部屋を出てきてからも、何か離れがたくて、みちるの部屋のすぐ近くにある公園に来ていた。


「あー…オレ、カッコ悪い」


こんな風になるんなら、ちゃんと言葉を伝えておけば良かった。


そうしていれば、何かが変わっていたかもしれないのに。


後悔の嵐だ。