涙の理由を、君は知らない


「……バス、来たね」


立ち上がると、彼も一緒に立ち上がる。

列の最後の人が乗り込むまで、バスから少し離れて彼と話す。




「……次は…ある?」


彼を見上げて尋ねると、すぐに


「あるよ」


と返答。



「よかった」

「てか、そう言わないと、ここから動かないでしょ?」


安心する私を見て、笑う彼。

大正解です。



でも、だったら、なんで、そこまで分かってて、



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