涙の理由を、君は知らない


「ちがう! 私がいちばん好きな動物は、あるぱかときりんとぺんぎんだ!」


好みを見透かされたようで悔しくてそう言うと、それを聞いた彼はまた微笑んで、



「また今度、動物園いこっか」



と言ってくれた。



「うん! 行く!」


考えるまでもなく、口から言葉が零れる。


それって、デートの確約ってことで宜しいですか。


「今度はちゃんとシロクマがいるときにしようね」


そう言いながら、彼の腕を掴む。
自然に受け入れてくれる彼。


「大丈夫、今度はちゃんとそこも調べといてやるから」

「頼りになるぅー」

「知ってるぅー」

笑う。

ああ、もう、にやにやするよ。

君といると、私の表情緩みっぱなしだよ。


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